買取の副産物

買取

買取先で「これも持って行って」と、言わることはめずらしくない。
商品として扱えるものは高額で査定するが、商品として扱えないがどこか愛らしく、捨てられてしまうにはもったいない品は、つい引き取ってしまうのだ。
そういった品々が、我が家のあちらこちらにある。

しかし、その佇まいは様々だ。
しっかりと家の一部となっているモノ、とりあえず置かれているモノまで。

自分で、店やオンラインショッピング、骨董市などで買うモノは、自分の好みが強く出て、つい似たよなモノばかりを集めてしまう。
偶然集まったモノには、不思議な魅力がある。
あとは、どう見た立てて、どう活かすか。
選ぶセンスとは違う、また別のセンスが必要で、これがなかなか難しい。
あっちに置いたり、こっちに置いたり、試行錯誤している。

古本屋に限らず、商品を仕入れて売る商売の場合、「選ぶ」ということに重きを置く傾向にあるように思う。
選ぶ、見立てる、取り合わせ…試行錯誤、楽しみながら、自分の感覚を磨いている。
そうすることで、買取ができる品物の幅も増え、お客様へ還元できるのではないかという期待もあるが、まだまだ遠い道のりである。

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